パソコンを使って仕事や文章作成をしていると、意外と頻繁に使う記号のひとつが「矢印記号」です。特に「→(右矢印)」は、説明文や手順書、操作ガイドなどで「次はこちら」という意味を示すときによく使います。
でもあなたはその矢印を、どのように入力しているでしょうか?
おそらく多くの人が、「やじるし」と入力して変換する方法を使っているのではないでしょうか。私もそうしていました。
「やじるし」→ 変換 → 候補から「→」を選ぶ。このやり方は確実ですが、どうしても一手間かかるんですよね。入力のリズムが途切れてしまうことも多く、少しだけもどかしさを感じていました。
そんなある日、ふとしたきっかけで 「あるキーを押すだけで矢印が出る」方法 を知りました。それが かな入力時の“裏技” ともいえるテクニックです。
「やじるし」と入力しなくても、矢印は出せる
Macには「ことえり」とも呼ばれる標準の日本語入力システムが搭載されています。
その「ひらがな」入力を使っている場合に限り、キーボードの特定のキーに矢印が割り当てられているのです。
具体的には、以下のようなキー操作で矢印が入力できます。
キー 入力される記号
zの次にh ←(上矢印)
zの次にj ↓(下矢印)
zの次にk ↑(左矢印)
zの次にL →(右矢印)
この方法を知ってからというもの、私は「やじるし」と打って変換することがほぼなくなりました。思考の流れに沿って矢印をテンポよく入力できるので、資料作成もメールの返信もスムーズになった実感があります。
ひらがな入力限定の便利技
ここで重要なポイントを一つ。
この矢印ショートカットが使えるのは、「かな入力モード」に設定しているときだけです。ほとんどの方は「ローマ字入力」を使っていると思いますが、それではこの方法は使えません。
もし試してみたい場合は、以下の手順でかな入力に切り替えてみてください。
かな入力に変更する方法(macOS)
メニューバー右上の「あ」または「A」と表示されているアイコンをクリック
「ひらがな」を選択
入力ソースが追加されていない場合は、システム設定 > キーボード > 入力ソースから追加
なお、最初はかな入力に慣れないかもしれませんが、矢印入力以外にも記号や句読点の入力が速くなる利点もあるため、長文を書く人には試す価値ありです。
コントロールキーやオプションキーは不要
Macのショートカット操作といえば、Command(⌘)キー、Control(⌃)キー、Option(⌥)キー、Shiftキーなどを組み合わせて使うのが一般的ですよね。
例えば:
Command + C でコピー
Command + Z で戻る
Control + Tab でタブ切り替え
しかし、今回紹介している矢印入力のテクニックには、これらのキーは一切使いません。
単純に、該当するキー(Lなど)を押すだけ。「記号入力なのに、ショートカットでも装飾キーでもない」というのが、この方法のユニークな点です。
まさにMacの奥深さを感じる仕様です。
他の矢印入力方法との比較
この方法以外にも、矢印を入力する手段はいくつかあります。
方法 | 特徴 |
「やじるし」と打って変換 | 確実だが手数が多い |
Control + Command + スペース(絵文字・記号ビューア) | 一覧から探せるが遅い |
ユーザー辞書登録 | 好きな文字列で矢印に変換できる |
かな入力での直接入力(今回の方法) | 最速・手間ゼロ・キー1つで完了! |
ユーザー辞書登録も便利ではありますが、「かな入力でZを押したあとにLを押せば→」という方法のほうが、圧倒的に入力スピードが速く、タイピングの流れを崩さないのが魅力です。
まとめ:知っているだけで入力スピードが変わる
「→」のような矢印記号は、かな入力でキーボードの特定キーを押すだけで入力できる
・修飾キーやショートカットは不要、キー単体で完結する
・この方法は「ひらがな」入力が前提
・頻繁に矢印を使う人には非常におすすめ
文章を書く仕事や趣味でMacを使っている人にとって、こういった「小さな時短テクニック」は積み重なると大きな差になります。ぜひ一度試して、その快適さを体感してみてください。
コメント